ニュース
2025年3月28日
クローゼットの前に立ち、その日にまとう衣服を決める。
さまざまな思いをめぐらせ、丁寧にとりだすのは、
わたしが近年好んで集めている BASILE 28のそれだ。
ミニマルなデザインもさることながら、
テーラリングに重きをおいた衣服たちは
袖をとおし、首をとおし、まとい、動くことで、
初めてその素性の良さを露わにする。
そう、あらゆる可能性や選択肢から導きだされた解は
こうしていつもクローゼットの前で BASILE 28に帰結する。
気の合う衣服との出会いは、服選びを無意識の習慣から、
静かで味わい深いひと時へと変化させた─。